Steve Kuhn:The Vanguard Date

發現 Steve Kuhn 的 owl 這張要價 20000多日圓,小弟是不知道這張有何珍貴之處?因為對我而言, disk union 的很多二手 CD 都是 “廢盤”啊!每張都很珍貴啊!這張發行資料可參考
http://www.catfish-records.jp/product/15746
スティーヴ・キューン 超幻の一枚がオリジナル・ジャケットで復刻! 『Life's Magic』と対を成す86年ヴァンガード・ライヴ。キューンの様々な表情が一層濃く現れています!
1986年3月27日~30日のニューヨーク・ヴィレッジ・ヴァンガードでの録音。このライブといえば、BlackHawk原盤の『Life's Magic』が知られ、同Sunnyside から昨年再発されましたが、本作は、それより更にお目にかかることがレアであった超幻の一枚。廃盤CD のリストでは、いつも最上級の扱いを受け、市場価格は2万円代から決して下ることがなかった作品。『Life's Magic』の再発時、本『Vanguard Date』の復刻の予定もあるとレーベルに聞いていましたが、遂にそれが実現しました。しかも今回は、原盤Owl のジャケットをそのままに使用してのうれしい復刻です。
メンバーは、もちろん同メンバーでロン・カーターにアル・フォスター。1938年生まれのキューンはその時40歳代。70年代ECMの諸作を発表し、時にはプログレッシヴでさえあった時期を越えて、80年代は、厳選された音数でのスタイルに移り変わってもいましたが、ここには、多彩なキューンの表情があります。ハービー・ハンコックの名曲「処女航海」のコードを下敷きにしたボサ・ナンバーでスタートしつつ、2曲目はタッド・ダメロンのバップ・チューン。アル・フォスターの美しいシンバル・ワークと間が、演奏にスパイスを効かせるスウィンギー・ナンバー。かと思うと、ロン・カーターによるスロー・ワルツ(M-3) もあり、シーラ・ジョーダンとの共演録音以来、キューン自身の作曲家としての評価も高めるきっかけとなったM-4のようなナンバーも演奏。
そして秀逸なのは、M-5、6の展開。「ラウンド・ミッドナイト」のメロディと「I Thought About You」を渾然一体と融合させ、途中「My One And Only Love」のメロディなども織り交ぜるバラード演奏(M-5)はリリシズムの極み。一方、M-6では、70年代の演奏を彷彿とさせるパッション溢れる演奏に! レガートの美しいタッチはそのままに、何か起こりそうな予感に満ちた4ビート・ソロから3分30秒を越えて、演奏は一気にヒートアップ。煽りまくるアル・フォスター、ドライブするロン・カーターと火花を散らす凄い演奏に突入するのです。この時期、音数を制限していた感もあるキューンではありますが、ライブならではとも言えましょう。感極まった声あり、最高にテンション高い演奏を聴くことが出来ます。ラストのバラードもキューンならではの内省的な深みがあります。
『Life's Magic』と対をなしつつ、アーティストの様々な表情をのぞかせるのが本作。ヴァンガードでのドラマを感じさせるライブ録音は、レアであるか否かを越えて、広くピアノを愛する方にお薦めです。
Steve Kuhn (p)
Ron Carter (b)
Al Foster (ds)