
5曲で70分、一瞬も気を抜くことのできない演奏!
長いブランクを経て1970年代半ばに復帰を果たしたアート・ペッパーは、81年に何度目かのニューヨーク公演を行いましたが、その間の4月15日に“ファット・チューズデイズ”で残した演奏が発掘され、ここにElemental MusicからCDとしてリリースされることになりました。
ペッパーは、復帰してから82年に亡くなるまで活発な活動を続けましたが、その期間を通じて彼が最も信頼を寄せたピアニストは、ブルガリア生まれのミルチョ・レヴィエフでした。レヴィエフは、ペッパーが78年に初めて自己のグループを率いて来日したときに同行し、その後も折に触れてペッパーのツアーやレコーディングに加わってきました。78年に来日したときのベース奏者ボブ・マグナッソン(Bob Magnusson)とドラマーのカール・バーネット(Carl Burnett)もやはりその後しばしばレヴィエフと共にペッパーの下で演奏していますが、この81年4月のニューヨーク・ツアーには参加できず、“ファット・チューズデイズ”には、NYCで活動していたジョージ・ムラーツ(George Mraz)とアル・フォスター(Al Foster)がペッパーを支えています。ムラーツは、伝説と化しているペッパーの“ヴィレッジ・ヴァンガード”セッション(1977年)に加わっていますし、フォスターは、1979年にペッパーのアルバム『ソー・イン・ラヴ』でドラムを叩いていますが、この4人によるレコーディングはこれまでありませんでした。
当時のペッパーは、若くして確立した軽やかで切れの良いスタイルの良さを保持したまま、コルトレーン(指 John Coltrane)の影響を受けた復帰後の姿勢を織り込んで独自のアグレッシヴ(aggressive)なプレイを繰り広げていましたが、ここでも、スロー・バラードにすら異様な緊張感を漂わせて聴く者に大きな感動を与えてくれます。リズム・セクションの3人もそれぞれがベスト・パフォーマンスでリーダーを支えており、5曲で70分、一瞬も気を抜くことのできない演奏が続きます。
■Elemental Musicならではの40頁ブックレット付き豪華パッケージ
・当時を物語る写真
・1980年6月アート・ペッパーへのインタビュー
・プロデューサーのゼヴ・フェルドマンによる、アート・ペッパー夫人へのインタビュー
・ほか数々のエピソードを含む、文章を掲載
Art Pepper (as)
Milcho Leviev (p)
George Mraz (b)
Al Foster (ds)
Recorded live at Fat Tuesday’s in New York on April 15, 1981.
Produced by Zev Feldman and Jordi Soley
1979年にペッパーのアルバム『ソー・イン・ラヴ』是指這張專輯:
So in Love
不知道 Art Pepper 的最後一張專輯是那一張,剛剛找了一下,好像是這張 1982.5.30 的錄音!
Art Pepper: Unreleased Art Vol. 2 The Last Concert